第2章 忍術学園
解散し、忍たま達は各々授業が始まる。
私はと言うと明日四年生の実技の授業にもう参加するらしい。
五六年ではなく最初に四年生なのは学園長なりのせめてもの優しさと、そこで私の教育実習生(仮)の実力を確認することになっているようだ。
まあ、今日は特に何も無いのでそういう日は小松田さんという事務員さんの手伝い、要は雑用をすることになっている。
食堂の手伝いもする筈だったが、流石に私に食事の手伝いをさせたところで生徒たちが疑い手付かずなんてのは目に見えているので断った。
「小松田さーん」
「あー!君が教育実習生の子だね!事務員の小松田秀作です」
“じゃあまずは箒でここをはいてください”と元気に門前の箒がけを言われたのでする。
「あ!ちなみに今日は午前中六年生が実習で校外にでていて昼頃に戻ってきますから、入室届けにサインさせて下さいね」
(セキュリティ意外としっかりしてるんだなぁ。こゆとこも木の葉そっくりね)
入口付近を一通り掃き、吉野先生という人から与えられた雑用をこなしたりとして行く内に授業終了の鐘が鳴った。
周りが賑やかになってきたので大方昼食でもとるのだろう。
「もう昼か、早いな」
「えーっと、確か入口で六年生に入室届書かせるんだよね」
門外から数人の低い声が聞こえてきた。
「お、」