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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第22章 呪い合い、殺し合い、










昏倒させた麗美がすぐに起きないことを確認し、なずなは彼女を物陰に隠した。

こうしておけば気を失った状態で襲われて殺されることは多少防げる。


「早く恵くんを追わないと……!」


鵺が飛んでいった方角を見上げる。

また離れてしまったが、今回は残穢を追うことができる。
もし途中で残穢を見失うことがあっても地上から伏黒を追いかけたレジィの残穢を辿ればいい。

レジィの乗っていた原付は術式で再現されたものなのでタイヤ痕のように残穢が残されており、これを見失うことはまずないだろう。







なずなは残穢を辿りながら走り、迷うことなく体育館に着いた。


だがここで壁にぶつかってしまった。


体育館の扉を開けてすぐ内側にある黒い障壁。
伏黒の呪力で構築された結界が他者の侵入を阻んでいる。




ここだ―……


この中が恵くんの領域になってる。
きっと中で戦ってる。

でも結界を破って入る訳にはいかない。
そんなことをしたら恵くんの足を引っ張る。



加勢できない……?



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