第34章 断章 酒宴にはご用心
「お疲れ」「乾杯」という声と共に軽くグラスが当たる。
ここは若者で賑わう都内の居酒屋、
任務終わりに久しぶりに4人で食事しようということになり、虎杖、伏黒、野薔薇、なずなが集まっていた。
「あれ、アンタ達飲まないの?」
「俺も伏黒もまだ未成年」
「私は明日出張で結構早く出ないといけなくて……それにお酒飲んだことないし……」
虎杖はコーラ、伏黒はジンジャーエール、なずなはウーロン茶で酒を注文したのは野薔薇1人だけ。
つまらないわねぇとグラスを傾ける。
一方で乾杯の一口を飲んだなずなは首を傾げていた。
このウーロン茶、少し変わった味な気がする。
確かめるためにもう一口。
やっぱり普通のウーロン茶とは違う。
何か特別な茶葉でも使ってるのかな?
それに冷たいものを飲んでるはずなのに、なんだか顔が熱いような……?
しかし、そんな疑問を抱いた時には既に遅かった。
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