第36章 聞こえない音 お相手:宇髄天元
そのまま 抱きかかえられて
お風呂場まで運ばれる
この時間は…お父様は仕事だし
美咲は…気を遣って外に出てくれてる
私が自分の足で下の階まで
行くのが大変になって来たから…
と言うのは きっと名目…何だと思う
後… お風呂に付いたら
凄く 手早く
着ている物を脱がされてしまって
人の服も魔法みたいに
無かったものにしてしまって
その上…いつの間にか
宇髄さんも裸になっているし
こうして お風呂に入れて貰うのは
今日で 5回目…なんだけど
魔法…なんじゃないかって 感心してしまう
「あっ、あの…、服ッ」
「んなもん、
風呂に着て入るのか?お前。
脱ぐに決まってるだろ?派手に」
いや 確かに
脱衣場の床は派手に散らかってるけどもッ
貴方が脱がせた 私の服と
貴方のが脱いだ 貴方の服で
それは 派手に脱ぎ散らかって居て
「いいから、いいから。
ここは風呂だぞ?裸になったら
風呂入るに決まってんだろ?」
また 肩に掴まる様に促されて
そのままお風呂の中まで運ばれる
「俺、お前の家の風呂
気に入ってんだぜ?家の風呂で
シャワーあるなんて、派手で結構」
そう言いながら わしゃわしゃと
シャンプーをされてしまって
シャワーを掛けられる
丁寧にトリートメントを塗られて
それが済むと 身体も
泡立てたスポンジで洗われてしまって
「自分で、出来ますからっ」
「遠慮すんじゃねぇよ、洗いたいの俺が」
「んっ、でも…、天元さんのは」
スルスルと泡の付いた手を
身体の上に厭らしい手つきで滑らせて来て
思わず声を出してしまった
胸の上に泡を乗せられて
周囲から円を描く様に触れて来る
「んっ、…そこはっ」
「汚れてねぇ…って?」
クルクルと胸の上を
円を描いていた指先が
先端の突起に触れない位置で
すっとその部分から離れて行って
ブルっとみくりがその身体を震わせる
胸と胸の谷間を
つつーーと その長い指が降りて行って
お腹を撫でて へそを中心にして
手の平を添えられて そこも
円を描いて洗われてしまう
彼の吐息が耳から
首筋に掛って
ペロリと舌を首筋に這わされて
「石鹸の味…すんのな」
「そうだよ、だって、泡だらけッ
んぁあん、あちこち、やぁ、んッ」
そのまま へそから下腹部に
その手が降りて来て