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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第33章 絶対君主のお気に入り お相手:煉獄杏寿郎 Rー15


「ああ。それなら問題はないぞ。
心配してくれたのか。君は
優しいのだな。…せっかくだ、
一緒に夕食を摂ろう。君も
俺に話したい事があるだろうし。
俺も聞きたい事があるからな……」

そう言って私の庵に
自分の夕食を用意させて

数人の侍女も付いて来たから
私の庵が人の多さで狭くなってしまった

「やはり、ここは狭すぎるな。
ああ、そうだ……。君には椿の部屋を
使わせようと思っているのだが?どうだ?」

それは正式に
妃になるかと言う意味なのだろうけど

「その話であるなら、昨日
お断りしたはずでは?」

じっと杏寿郎が私の顔を見ていて

「それ……、飲むのか?」

と聞いて来たのは
先程のヒ素の入ったスープの事だ

「ええ。入っている量が
分からないのですが。微量なら
問題ありませんので。
スルタン様と同じにありますが?
スルタン様も……毒は
ある程度は
問題のないお体であられますでしょう?」

そう言って
ヒ素のスープを匙にすくうと
そのまま口に運んで飲み干した

ゴクリ……とみくりの喉が鳴って

ほぅっとうっとりとした
恍惚の表情を浮かべる

「だって、こんなフカヒレと
ツバメの巣を惜しげもなく使った
スープ、飲まないのが勿体ないですから」

毒の利かない……体質ではないだろう

後からそれを取得するには
常に少量の毒を長期間に渡って
摂取し続ける必要がある

「それも、与壱が……君に
施した教育の一環か?」

「ええ。そうです……。
物心ついた折より、様々な毒を
少量ずつ……慣らしてあります故」

「ははははは。
確かに、後宮に送り出す、妃に
施す教育ではない事は確かだ。
君は、今日は随分と充実した
一日を過ごしていた様だな?」

「ええ。お陰様で。他のお妃様達と
お茶を頂きました…。海の向こうの
工芸茶……の香りは素晴らしかったです」

クイッとグラスの中のぶどう酒を
杏寿郎が干してそのグラスを
後ろに向けると
新しいぶどう酒に満たされる

新しく満たされた酒に
杏寿郎が口を付けようとした時だった

「あの…、牡丹姫様から
お聞きしたのでありますが。
牡丹姫様は、スルタン様の夜伽をすると
何でも二日寝込まれるとか……あの、
差し出がましいとは思うのですが」

「言いたい事があるなら、
言ってみろ。みくり。」


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