第119章 夫婦でおもてなしをしよう!前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
ステージの袖に当たる部分に一緒に
移動をして行って
本来ならそこで待機をするのだが
そのまま炭治郎と一緒に
あっち側の新婦役が待機している方に
設置されている袖の中に引っ込んでしまって
「そう言えば…、
炭治郎と栗花落君は…
あそこで待機しないで、
いったん捌けるんだったか」
その後は…俺と奥さんの…出番の前に
胡蝶と麻理恵の妹である江藤樹奈が
観客の前に姿を現して
別に新作ドレスの発表会では
女性のモデルだけでショーをするのも
珍しい事ではないので
2人が同時に前に来ない様に交差して
すれ違いながら ステージになって居る
エリアを移動して行くと
ステージ側の観客の前で
しのぶと樹奈が交差したと思うと
一緒に同じ方向を…向いて
その身体を大水槽の方へ向けて止めて
しのぶと樹奈の2人が
大水槽の方を指差した所で
フッと会場の明かりが暗く落とされると
それまでのBGMの曲調が変わって
暗い会場の中で 鰯の大群が泳ぐ
大水槽がぼんやりと浮かんで見えていて
床に…も 鰯の大群が映し出されて
その会場の床を泳ぐ鰯たちが
一斉に大水槽を目指して泳ぎ出して
そうなれば…ショーを観て居た
観客たちの目は当然…
鰯の大群が目指す先の大水槽に向けられる
「おいおい、演出大丈夫なのか?
こんな演出して、ドレスよりも
鰯が注目されちまわないか?」
そのショーの演出に
そう錆兎がそう漏らすように言って来て
確かにこれでは新作のドレスよりも
鰯の大群がライトを受けて
キラキラと輝く方に目が向いてしまう
と言うよりも現に俺も
そっちに視線を奪われてしまってるからな
これが…単なる
新作ドレスの発表会のセオリーを
辿るつもりが無いのは
この演出で分かってしまったから
ワクワクしてしまっているのだが
大水槽の中の鰯の大群が
音楽に合わせて踊る
フィッシュダンスのショーが始まって
会場からは歓声が上がってる
フィッシュダンスをしていた
鰯の大群を見ていた
そう見て居たのだ
BGMがまた曲調が変わって
元のBGMに戻ると
会場の明るさが元に戻って
観客の視線が…大水槽側から
ステージ側に戻される
「……えっ、どうなってるんだ?」
「あの時間の間に着替えたのか?」
ざわざわと会場がざわめく声が聞こえてくる
『え?え?あの2人って』
