第117章 2回目のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
すっかり…さっき杏寿郎と一緒に
一周して見て回った庭園は
夜の姿に様変わりをしていて
「杏寿郎~、凄いよ。
どこか…別の世界に来たみたいだよ」
「いや、中国風なだけだからな、
別の世界までは
行って無いぞ?みくり」
建物の渡り廊下も
赤味のあるライトで照らされて居て
吊り下げられている提灯の光が
ぼんやりと浮かんでいる様で
この渡り廊下を歩ていると
ここじゃないどこかへ
知らぬ間に辿り着いてそうだ
「だが、正解だったな」
「正解って?」
「旅行中は、どこかへ行っても
全部観光になってしまうが、
ここは、デート感があるからな。
さっき、ここの昼間の顔も
見て置いて良かったんじゃないか?」
「うん、別の場所に来たみたいで、
2度どころか、さっきの
レストランも入れたら3度美味しいよ。
でもさ、デートって言うんだったらさ」
「腕でも組むか?」
土曜日ではあるが
園内が広いからなのか
人の姿はまばらだし…
ライトアップされているが
夜なので暗さもあるし
「…うん…組む」
しゅる…っと杏寿郎の腕に
みくりが腕を絡めて来て
「よし、じゃあ、デートするか」
ぎゅっと絡めていた腕を
みくりがぎゅっと
抱き締める様にして来て
その…奥さんの行動に…
可愛いなと思ってしまって居て
福州園の庭園を 2人で腕を組んで
今度は夫婦のデートを楽しみながら回って
「夜も…夜で…、素敵だね」
「ああ、そうだな。な…奥さん…」
じっと…杏寿郎が
こっちの顔を…
熱のこもった顔をして見つめて来て
杏寿郎が…どうしたいと
思って居るのかは…
私にも…分かってる…のだけど
「杏寿郎…ここ…で?」
「ん?ダメか?周りに誰も居ないがな」
「ちょっと…だけ…なら、いい…かな」
「ちょっとだけ…な」
ちょっとだけ…誰も居ないタイミングで
こっそり…と触れるだけのキスをして
「んっ…」
「奥さん…」
ちゅう…と 触れるだけのキスを
数回した後に…唇を挟んで吸って来て
「もう…、杏寿郎…、お終いッ…」
「良いだろう?誰も居ないんだし
キスだけ…しか、しない…から」
そんな…悪い人が言いそうな
台詞を…旦那さんは言っていたが
もっと これ以上のキスを
したそうにしてた旦那さんを
自分の身体から引き剥がして
「あ、後で…」
