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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第11章 ラングラー


ー研磨sideー








『けーんまくん、ただいま』

「ん、おかえり。 買い物楽しかった?」










起きてから、そのまま車の中でごろごろしてた。
ポータブルクーラー最高。
ここは電源引っ張ってこれるから充電して出発できるし。



治くんと穂波はいろいろ相性がいい。
話を聞いててわかる。

治くんとおれがこんな風に長く時間を過ごすのは今日が初めてだけど、
合流してから今までの感じを見ててもわかる。

なんていうか、すっごい健全に食べ物の話してるのにエロい。
いや健全じゃないか、ちょっとマニアックに食べ物の話ししてて、エロい。
欲に素直な感じかな、わかんないけど。

でもだからって二人きりになることを阻止しようとか思わないし、
別に特別危惧はしてないんだけど…

なんか話があるっぽいなこれ。










「服とか髪とか首とか手首とかベトベトしてるけど… 大丈夫?」

『あっ…』

「………」







手のひらも指も口元もきっとベトベトしてたんだろうけど、流石に拭いたんだろ。








「…ふ、ついてるとこがエロい」

『………』

「ソフトクリームでもこぼした? 甘い匂いする」

『うん、溶けて、それから落としちゃって』

「そっか、暑いもんね。 2人とも…」










アイス落としたらショック大きそうだな。










「大丈夫?」

『…え、うん。大丈夫だよ、美味しかった』

「ん、良かったね。 それで、話したいことあるんだよね?」

『あ、うん… あのね、』










多分取り繕うことなく、穂波が感じてる全てのことと、
実際に起きた出来事を話してくれた。

それで、今回こんな感じなのは、
リエーフの時とも月島の時とも、赤葦の時ともまた違って……










「そっか、好きなんだ、治くんのこと」

『……でもね、研磨くん』

「わかってる、おれへの好きとは違うことくらい」

『なんでそんなこと言うの?』

「え?」










ちょっと、思いがけないタイミングで穂波の目からぼろぼろ涙が溢れ出る。











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