第7章 su casa
ー穂波sideー
研磨くんはネットである程度チェックしていたみたいで、
わたしにも意見を訊きながらさくさくと決めていく。
ダイニングテーブル、チェア、スツール、カップボード。
これもあったら良いのかな、みたいなもの。
同じオーク材でできたシェルフとかあとはかごだとか… そういうのは無印良品だし。
立川とかにその時またいけばいっか、ってなって。
それがまた気軽でいいね、って話をした。
たくさんのステンレスシェルフ。収納ケース。
ベッド。マットレス。布団類、リネン類。
寝室用のデスクとイス。
「部屋が多いから……」
『爆買いっぽいね。要らないもの選んでる感じはしないんだけど……』
調理器具、食器類、それからラグ、クッションカバー、
各種時計、各種照明… この辺りは別で買いたいという研磨くんの意向でここでは買わない。
キッチン類は、ちゃんとわたしが使いたいものを買って、とのことだった。ネットで今度頼むって。
食器は、取り急ぎのはいやだから、
アウトドア用のもろもろを買っておいてとりあえずそれじゃだめかな?とのことで。
それもすごく楽しそう、と思ったので賛成した。
保存容器をガラス製とホーローで揃えれば、それも器として様になる。
時計はとりあえず携帯やタブレットがあればなんとかなるし、
本当に良いなと思ったやつを買いたい。照明類も然り。とのこと。
ラグやクッションカバーが違うだけで全然違う気がするから…
それもまたとりあえずで選びたくない。とのこと。
カーテンは仕事部屋とゲーム部屋はロールカーテンがいいから、もう頼んであるらしい。
寝室などのカーテンは生地を買ってわたしが縫うことになった。
それならクッションカバーもできるから中身だけ買っとこっか、とか。
わたしの部屋はとりあえず家具類はすっからかんでいいと思ってて。
自分の荷物を押し入れとカゴにしまいつつ、ゆっくり調節してく。
…っていうと聞こえがいいけど、単純にそこまで頭が回らないだけ。
でも、アメリカ行ってる間すっからかんだとそれも寂しいから、
こっちにいる間にシェルフかなにか、ちょっとは置けたらなって思ってる。