第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit
ー穂波sideー
朝4時くらいかな。
体内時計で目が覚めて。
隣には白布くんがいて。
しかも上半身裸の。
『………』
パソコンは閉じて布団の向こう側に置いてある。
…昨日あのまま寝ちゃったんだな、わたし。
それで、きっと、うん。
寝ながら、やらかした…?
白布くんはまだすーすー寝息を立ててる。
ぎゅってわたしを抱き枕みたいにして。
だから顔を見上げるようにしてると、すごく近い。
白布くんってほんと、綺麗な顔。綺麗な肌。綺麗な髪の毛。
だから寝顔もとっても綺麗。
唇が、特に綺麗だなと思う。
そう思うと同時に、白布くんとわたしの身体に挟まれてる腕をゆっくり抜いて、
白布くんの唇に指をあてた。
ぷにって。
そのコンマ数秒後、ぱちりと白布くんの目が開いて。
あ、しまった、怒られるって思った。不用心すぎるって。
でも白布くんからため息は溢れることなく、
うっすらと開けた瞼の奥にある瞳はわたしを捉えたまま、
優しく、それはそれは優しい目をして、笑った。