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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第16章 釘


ー昼神sideー








宮侑と穂波ちゃんが歌っているのは俺も知ってるアーティストの曲だった。
長野である小さな野外フェスにも来ていて、去年そこでライブも観た。

おなじ話という曲を歌っている人たちだ。

声とかぱっと見の雰囲気と歌詞の内容のギャップに
誰もが何かしら強めの印象を抱くんじゃないかな、というような。









穂波ちゃんも宮侑も声を原曲に似せたりとかはせず、
それぞれの声で綺麗に歌い上げていることに…
つまり自分達のものにしていることに、ただただかっこいいなって思った。

…それから、これってアメリカの家だよね?
てことは宮侑、滞在したってことだよね?ってなったりも。








それから、あーぁ、してやられたなって感じもある。

意図せずとも自然と誰と誰の組み合わせであろうと、
その2人だけの関係性っていうのは築かれる。
…とはいえ、宮侑はしっかり自分だけの位置、確率してるんだなって目の当たりにしたというか。

なんだろうな、研磨くんのものだって事は百も承知してる。
けど他の男が行くことを研磨くんが許すのなら、っていう気持ちになる。










どこまでが研磨くんの想定内なのかな、とか。
結局その存在を常に感じてしまったり。










前にあのダンスの投稿に書いたコメントにはLINEで返事が来た。
ありがとうとかそういうことの後に、
コメントの返信は最初の3つにだけ返すってことにしたこと。
研磨くんが管理してる共同アカウントであること。
思ってたのと違うってくらいの反響に友人をフォローすることをやっぱりやめることにしたこと。
だから穂波ちゃんのあのアカウントは変わらず
研磨くんの会社と映像を撮った人の2つのアカウントしかフォローしていない。

これで宮侑はフォローしてて、俺はされない。とかだったら、
正直ちょっとやさぐれてたかもしれないけど。

徹底してフォローはしない、っていうスタンスならそっかそういうことならってなる。

いつかもう少し素性を明かすことになったら、
その時友人をフォローするかもしれない、とも書いてあった。

今はまだ顔も隠してるけど、
いつかはそんなイメージもあるのかな、と思うと
それを話してもらえたことが嬉しかったりもした。










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