第4章 瀞霊廷の生活
美穂子が六番隊で仕事をし始めて2ヶ月。
思った以上に美穂子の書類整理能力は高かったことに、白哉は驚いた。
書類整理と一言で言っても、簡単な仕事ではない。
作業そのものが地味で、単純作業になることから簡単だと思われるが、書類の種類によってその難易度は大きく変わる。
美穂子は書類の中身を確認し、その書類にどのような結果が記載されているかを確認した上で適切に分ける。
同時に内容に矛盾があれば指摘できるのだから、驚きだ。
彼女は席管でもなければ、死神でもないのだから。
(そういえば―…現世では仕事をしていたと言っていたか)
どんな仕事かは聞いていない。
聞いたところで、理解できるとも思えなかったし、そのときはまさか美穂子が六番隊で仕事をするなど思ってもみなかったのだ。
とはいえ、彼女のおかげで最近の六番隊の書類処理速度はかなり上がった。
残業も最低限となったし、席官の報告書の質も恋次が確認する余裕ができるようになったこともあって上がった。