第2章 入社 初日 その後...
-松本side-
櫻「あの2人案外早くくっ付きそうだな」
耳を真っ赤にしながら俯くニノと
そのニノを愛おしそうに見つめる大野さんを眺めていると
ニヤッと笑いながら楽しそうに櫻井さんが呟いた
「くっ付く...?」
櫻「ん..? うん両思いでしょ?あの2人...まぁニノの方は自覚なしだろうけど」
「男同士で付き合ってもなんとも思わないんですか?」
性別問わずってさっきも言ってたしなんとも
思ってないように聞こえるから不思議に思って聞いてみる
男同士で付き合う人がいるのは知ってるし、
今の時代そんなものに偏見はないけど櫻井さんがあまりにも
平然と言うからびっくりしてしまった
櫻「俺? 全然思わないよ異性愛も同性愛も身近なものだしね」
「そうなんですね」
櫻「潤は?」
「俺も別に偏見とかはないです」
櫻「そうなんだ...そっかそっか」
そっかそっかと繰り返す櫻井さんは心なしか嬉しそうに見えた
櫻「じゃあ俺が潤に好意を寄せたらどうする?」
「..えっ....」
内緒話を耳元で話すように囁かれた
一瞬何を言われたのか分からなかったけど
言われた事が理解できた瞬間に顔が熱くなる
櫻「なんてね...」
イタズラが成功した子供のように無邪気に笑って戯けられる
櫻「ふふっ...潤があんまり可愛い反応するから意地悪しちゃった...ごめんな?」
「お、おれっ..可愛くなんかっ...」
櫻「少なくとも俺には可愛く見えてるけどなぁ」
相「くふっ..翔ちゃん...松潤恥ずか死しちゃうよ? 顔真っ赤じゃん」
櫻「こういう所も可愛いじゃん」
「可愛くないですっ!!」
櫻「ふふっ ムキになってるとこも可愛いんだけどなぁ」
「もうっ 揶揄わないでくださいっ」
櫻「あははっ ごめんて...潤..許して? ...な?」
子供が許しを請うみたいな水分量多めの瞳で謝られたら
僕のつまらない拗ねた思いなんて吹き飛んでしまう訳で...
そもそも怒ってた訳じゃないし...
「最初から怒ってないです...」
櫻「ほんと? よかった.. でも揶揄った訳じゃないからな?」
「え?」
櫻「さっきのは俺の本心だから」
「ど,ういう...」
櫻「ん〜っ やっぱオムライス超うめぇっ またなんか作ってくれたりとか..する?」
「こんなので良ければ...いつでも」
