第7章 助ける!!
-萌歌side-
嬉しかった...
助けに来てくれて..でもそれは
皆さんの負担にしかなってないんじゃないか
不安と申し訳なさしかない..この気持ちをそのまま伝えると
”守りたい”そう言ってくれた
「重くないですか?」
相「全然? っていうか敬語にま〜た戻ってるよ?」
「えっ あっ..ごめ、ん」
大「んふふっ そのうち慣れるよ」
〜プルルッ プルルッ〜
櫻「誰の携帯?」
「私..だと思う」
そう言って和が持ってくれてる鞄を指差す
ニ「これですか?」
和くんが手渡してくれたディスプレイを見てみると”家”と映し出されていた
「もしもし?」
父「萌歌か? すまない」
「お父さん? すまないって...どうしたの?」
母「私たちね しばらく家に帰れないから...ごめんね」
「え?どういうこと?」
父「すまない...帰ってきたらちゃんと会って話すから」
「話が見えないよ?」
母「しばらくの間 昨日泊めてもらったお友達の所に泊めてもらいなさい」
「しばらくって..」
父「家も出て行く... 本当にすまない」
父・母「またな(またね)」
「ちょっ」
〜ツー ツー ツー〜
相「まじかぁ」
雅紀くんにおぶってもらいながら通話をしていたから
話の内容が聞こえていたのだろう
考え込む様子の雅紀くん
「どう..しよ...」
ニ「どうかしたんですか?」
「いや...その..」
櫻「どんな萌歌でも受け止めるって言ったよね?」
相「う〜ん...簡単にいうと萌歌ちゃんの親が消えた」
大「は?」
「ちが,わないですけど...しばらく家に帰らないし,家自体も出ていくから昨日泊まった所にしばらくお世話になってって..今度ちゃんと話すからとだけ」
松「そっか じゃあしばらくの間俺たちと一緒ってことだ」
「いいんですか」
ニ「ほっとける訳ないでしょう?」
櫻「それにきっと親御さんも理由があっての事だろうしさ...ね?」
「そう..だと思うんですけど」
大「どっちにしろ 今日は帰れないでしょ? 怪我してるし...」
「はい...」