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黒風学園 [気象系]

第2章 友達


-萌歌side-

「全然豪華じゃないですけど...」

と遠慮がちにお弁当を開けると

大「わぁっ うまそぉ」

そう言いながらおかずの1つを手に取りパクッと
食べたかと思ったらうるうると目を潤ませていた

「えっ? ごめんなさい 美味しくなかったですか?」

そう言うと
大野先輩がこっちを向いて首を横に振った

大「違うの!」

「違う? 」

大「違うよ そんなわけないじゃん! こんなうまい飯...どんな三ッ星グルメもこの料理には劣るってくらい美味い!潤くんといい勝負だね」

「お世辞でもそんなに褒めていただくと作った甲斐があります!」

大「え? 作ったの? 萌歌ちゃんが? 全部!?」

「はい そんなに驚きます? ふふっ」

大「そりゃあ驚くでしょ」

「さっき言ってた潤っていう人も料理お上手なんですか?」

大「うん! ほんといい勝負だと思うよ!」


なんて会話をしているとあっという間に時間がすぎて予鈴が鳴り
明日も一緒に食べようと約束して教室へ戻った



翌日



大「萌歌ちゃん やほー」

「すみません お待たせしちゃいましたか?」

大「全然! っていうか萌歌ちゃん昨日よりお弁当大きくない?」

そう言う大野先輩を見ながら先輩の観察眼に関心しつつ
少し残念だった... そんな早くバレる...?  
驚かせたかったのに...

「えぇ そんなに早くばれます?」

大「俺の勘見くびらないほうがいいよ?」

なんてドヤ顔で言われて
勘なのかよっと脳内でツッコミを入れる
そんな事はさておき

「一緒に食べようと思って少し多めに作ってきました」

大「本当に!? 食べたい!」  



そんなやり取りを見られていたとも知らずに......
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