第1章 突然の
『きはちろ〜…』
昼、先生と話したあと昼食を食べに食堂へ行き、すぐに運動場へと来た私
入学して数年、一度たりとも上の学年に会ったことの無い私は、食堂も忍たまより早く食べてすぐにくのたま教室へ帰る…怖すぎて他の忍たまになんか会えるわけ無い…会えても頑張って四年生だけ…
「おやまぁ、じゃないか。どうかしたの?」
『あ、喜八郎。よかった、ちょっと相談したい事があって会いに来たの』
私の幼馴染で良き理解者の四年い組の綾部喜八郎。彼がいてくれるからまだここで過ごすことが出来てるから、本当に感謝しかない
綾「相談?まぁ、僕が力になれるならいいよ。どこか人のいないところに行こうか」
『うぅ、ありがとう…』
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綾「はぁ!?また学園長先生の唐突な思いつきで忍たまを克服ぅ!?」
『う、うん…』
喜八郎にしては珍しく大声を上げ驚いている…そりゃそうだよね…私だってそんな感じだったもん
綾「何考えてんのあの人…でも、僕や滝夜叉丸、三木ヱ門、下級生と先生は平気でしょ?これだけで十分じゃない?」
『私もそう思ったんだけど…五年生と六年生とは全く関わったことないから、そのせいだと思う…入学してから全く会わずに関わってないから…』
綾「なるほどねぇ…まぁでも絶対許さないけど」
『あはは…くのたまの上級生は私だけだから余計かも…この先もしかしたら関わるかもしれないし…』
綾「それでもだめ。学園長に言いに行こう」
『え、えぇ〜…』
綾「が平気な男は僕だけで十分でしょ」
『…う、うーん…?』
綾「あの人の思いつきなんか気にしなくていいよ。くのたまと忍たまが一緒に実習なんて事殆ど無いだろうし、あってもは僕と同じ13歳なんだから、四年生とがほとんどでしょ」
『あ、そっか…じゃあ克服してもあんまり意味ない…?』
綾「うん。何かあっても僕がほとんど助けてあげる。あ、見えたよ学園長先生の庵」
『ちゃ、ちゃんと言えるかなぁ…』
綾「僕が言うから隣で聞いてるだけでいいよ」
『!さすが喜八郎心強い…!』
いい幼馴染を持ったなぁ…私。喜八郎がいてくれてほんとに良かった…。
綾「(があの人達に狙われるとかぜっったい無理)」