第2章 往昔
抵抗出来ずにいると、そのまま床に押し倒された。
キスはだんだん深くなっていって、歯列をなぞられる。
頭が真っ白で、何も考えれない。
ちゅっ…と唇が離れるとそう、音が響いた。
『……んぅ"っ』
唇が離れたと思えばお父さんはまたキスをする。
何度もキスをされて、苦しい。
力なくお父さんの胸板を押す。
すると、唇が離れた。
唇が離れると、どっちのか分からない唾液が繋がっていた。
その隙に逃げようと、私は身体を捻ってうつ伏せになって逃げようとする。
けど逃げることなんて出来なくて、後ろから制服の中に手を入れられた。
『やっ、やだっ、やめて……っ』
お父さんの手が私の胸を覆う。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ────
昨日と同じで胸を触ってきた。きっと昨日の夜みたいな事をされるんだ。
そんな事絶対に嫌。
でも、どれだけ抵抗しても敵わない。
怖い。怖くなってきた。
色々な感情が溢れ出る。