第1章 小さな店
昼前に兵舎を出て、いつも通り歩けば昼くらいには店につける。
エレンは既に出かけているようで、ペトラ達は昼を食べてから出かけるらしい。
カランコロン
「いらっしゃいませ。あ、リヴァイさん今日は早いんですね」
「あぁ。……」
「リヴァイ兵長…!」
四人席の所にエレン、審議所にいた黒髪の女と金髪の男、がいた。
他に客は2人しかおらず、こいつらがいなければにアレを渡せたかもしれない。
「こんにちは!」
「あぁ、別に今はいい。直れ」
エレンが挨拶をし、三人で敬礼をした。
黒髪の方は睨み付けながらだったが。
「エレン、そいつらは…」
「はい、金髪の方がアルミンでこっちがミカサです」
「そうか。とは知り合いだったのか?」
別にどうでもいいようなことを聞いてしまったと自分でも思った。
が、もう引き下がれない。
「元々さんはシガンシナでこの店を開いてたんです。よく家族で来てて、小さい頃からなんでお姉ちゃんみたいな…アルミンもたまに来てました」
「お姉ちゃんって嬉しいなぁ。ならエレンは弟でミカサは妹だね!アルミンも弟になる?」
「え、あ、僕もいいんですか?」
「もちろん!」
「さんがお姉ちゃん…」
チッ…アルミンとかいうやつもミカサとかいうやつもに言われた途端嬉しそうにしやがって…
エレンに至ってはのとなりで顔赤くしてやがる。
ん?シガンシナ出身なのか…?
「じゃあ、あたしはリヴァイさんのところ行くね。ごゆっくりどうぞ」
1度俺に微笑みかけてからいつもの席へ移動した。