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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第15章 高嶺の藤に手を伸ばす$ 炭治郎裏夢


「ご馳走さまです」



両手を合わせて一礼し、箸を置く。



「那岐さん……」

「何ですか?炭治郎君」



礼儀正しい所作だなぁと感心していた那岐だったが、呼び止められて居住まいを正した。



「あの……俺じゃダメですか?」

「えっと…?」

「そんなに悩まれるんでしょう?だったら俺と……」

「炭治郎君…ごめんなさい。あの…」

「俺、那岐さんが好きです」



那岐の目を見据え、俺は彼女の両手を握る。



「炭治郎君?」

「那岐さんが好きです。遊郭で合同任務にあたった時から……ずっと…!!///」

「炭治郎君。身内に鬼が居る貴方には私もちゃんと答えることにするわね」

「え?」

「私も鬼なの」

「え?那岐さんが!?」



気付かなかった。


だって那岐さんからは血の匂いはしないし、禰󠄀豆子や珠世さんの気配とも違うから。


でも、それが彼女への違和感の正体だったのかもしれない。


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