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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第15章 高嶺の藤に手を伸ばす$ 炭治郎裏夢


藤の花の屋敷。

負傷した鬼殺隊員を治療して休息させてくれる隊員の拠り所だ。

俺は最近、任務が終わると藤の花の屋敷に通っている。


目当ては勿論……




スッ。


いつものように客間の襖を開けると…



「那岐さん!」



会いたいと思っていた相手がいた。



「炭治郎君、任務お疲れ様でした。ご無事で何よりです」

「那岐さん…」



ギュッ。

愛しい人の温もりを感じられるだけで俺は幸せだ。



「もう、甘えん坊ですか?」



背中をポンと叩いてもらって、ホッとするなんて、家族以外では初めてだ。



「今日は何をお食べになりますか?」

「あ、えっと甘い玉子焼きを!」

「ふふっ、すぐにご用意しますね」



台所に下がる那岐を見送って、炭治郎は部屋の中を見回す。


特段変わりは無いのだが、彼女が活けてくれた花があったり、細やかに気遣いをしてくれるのだ。

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