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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第23章 上弦と力


「あぁ……俺も弟子を持つ者としてそう思う。ーーっ?!更紗!飛べ!」

突然の指示に地面を強く蹴って前へと跳躍すると、まるで杏寿郎と更紗、義勇と炭治郎を分断するかのように壁が飛び出して来ていた。

杏寿郎は更紗の腕を掴んで近くに寄せながら、壁の向こう側にいるであろう2人に声を掛ける。

「冨岡、竈門少年!2人とも無事か?!」

「こちらは問題ない。俺たちは違う道から進む、お前たちはそのまま進んでくれ」

間髪入れず義勇からの返答があり一先ず胸を撫で下ろして、2人は互いに見つめ合って頷く。

「分かった!冨岡、竈門少年を頼む!また後で合流しよう!」

「あぁ」

義勇らしい短い返答を合図に、壁を挟んだ双方が上弦の鬼へと足を動かした。

「このまま進めば……実弥さんたちと合流出来るでしょうか?もう上弦の鬼と戦闘を開始していると聞きましたが」

「恐らくな。悲鳴嶼と時透と不死川、あとは不死川の弟も共に闘っている……これほどまでに力量のある者たちでもまだ倒すに至っていないとなると、相手は上弦の壱だろう」

善逸と獪岳の戦闘が始まる少し前、まず無一郎が上弦の鬼と会敵したと鎹鴉から知らせが入った。
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