第27章 艷仁知をしよう
「はい名前ちゃん!回し読みになってるから後ろの子に渡してね!」
『ん、了解』
今クラスでは、フランス革命の某少女漫画が流行っており、クラスで全巻を持っている数人の子が回してくれている
ちなみにあたしはようやく8巻目に到達した。読もうという所でまさかのチャイムがなってしまう
でもまあ6時間目はどうせLHRだし、恐らく内容は帝光祭の内容決めだろうしと学級委員にすべてを任せ漫画をこっそりと読むことにした
「では帝光祭の企画を決めたいと思います。意見のある方は手をあげて下さい」
瞬間、某少女漫画の回し読みしている女子達の考えが一致団結した
その中でもリーダー気質の女の子がピシッと手をあげ、空気を読み発言してくれる
「ベ、アフタヌーンティーの喫茶店をやりたいです!」
「アフタヌーンティーの喫茶店だって」
「いいじゃん賛成!」
その後一致団結しているため女子からはなんの意見も出ず、男子は面倒なのか意見を出してこなかったため、今年のクラスの帝光祭はアフタヌーンティーの喫茶店に決まった
その瞬間、回し読みしている女子が内心ガッツポーズをしていたに違いないであろう
「てことで名前ちゃん!生徒会に提出よろしく!」
『…調理室が使えるか分からないけど?』
「まー、なんとかなるでしょ」
知っている話では調理室使えないのだが…と思いながらも、徒会に入っているあたしは企画を提出する紙をもらう
ちなみに回し読みグループの女子は既にフランス革命のコスプレ衣装のレンタルを頼もうとしている
『準備が早いなぁ…』
まあいいかと視線を女子たちから学級委員に向ける
残りのLHRは当日の動きとかを決めるようだが、気がつけば眠ってしまい隣の男の子に起こされてしまった