第23章 赤色と多忙な日
本当に生徒会に入っていたのかと新事実に驚いていると、説明が始まった
眠気と戦いながら聞いていると説明が終わったところで征十郎が手を挙げる
「これから運動部の定例会があるので退席しても良いでしょうか」
本当に征十郎は忙しいなあと考えていると、彼が目線で何かを渡そうとしているのを察して手元を見る
後程ミーティングルームに。と書いてあった
これはあたしもバスケ部のミーティングに参加しろということなのか
「赤司君は先に退席して結構です。次の議題に移ります、内容は…」
「名前」
『なに?』
「後で話された内容を教えてくれるかい?」
『了解、ミーティングルームでね』
「ああ」
小声で話をした征十郎は早足で去って行き、第2会議室へと向かって行った
まああたしの出番なんて何もないだろうと思っていると、急に振られてくる
「それでは生徒会から予算の説明を、会計の苗字さん」
『は、はい!?』
「説明よろしくお願いします」
生徒会に入っていることに加え職が会計と言う事実を今初めて知り、資料にある予算のところを開く
資料から分かることをひたすら、と言うよりがむしゃらに喋っている途中、青峰と黒子が征十郎を探しに来るということがあったがそこは華麗にスルーした
最終的にはよく分からんが多数の拍手をもらい、中には涙ぐんでいる人まで居た
どこに泣く要素があったか聞きたかったが、実行委員会が終了したあたしは次の予定であるミーティングルームへとあたしは足を急がせた