第19章 馳(は)せる
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「……どうしたもんかねぇ」
今の白藤は見ていられない。
何があったかは知らないが、あの人形を見てから明らかに憔悴(しょうすい)している。
「宇髄、藤姫殿を頼んだぞ」
「悪いが自信はねぇな」
「弱気な宇髄とは珍しいな!」
「今抱いたところでアイツが立ち直るとは思えないからな」
縁側で煉獄と打ち合わせをしていたところに、玄弥が通りかかった。
「抱い…え…?///」
「あ?不死川弟じゃねぇか」
時透の刀を運んできた玄弥は意味深な発言に耳を疑った。
この人達、何言ってんだ?
その思考を読んでか、宇髄は玄弥に釘を刺す。
「言っとくがアイツは柱(俺ら)の専用だからな?」
「はあっ…?///」
「手ぇ出すなよ?」
-了-