第72章 乞い願う、光を求めて
「産屋敷が何故、この地に居を構えたか、お前達は知っているか?」
道満の問いに、柱たちは足を止める。
「ここにある物を封じているからだ……」
封じる?
一体、何を……?
「鬼の首だ……それもとびきりの上等品、『酒呑童子』のな」
「酒呑童子だァ?そいつは作り話だろ?」
ドォン!!
轟音と共に降りてきたのは宇髄と伊黒、甘露寺の三名だ。
「宇髄様!!」
「白藤。こんなとこ来たら駄目だろ。お前に前線は危険すぎる」
こういう時に、女性扱いしてくれる宇髄にちょっとだけ、きゅんとするのは冨岡には内緒である。
「ま、それはそうと……お前、何で鬼舞辻と一緒に居るんだ?」
白藤の横に居る鬼舞辻をしげしげと見つめている。
「舞山様は私が奉公していた屋敷の主でした。体が弱く、臥せる回数を減らすべく呼び寄せた薬師の薬によって鬼になったのです……私と同様に……」
「薬師の薬……だと……?」