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鬼滅の刃R18 藤の花嫁(冨岡夢)

第70章 咲くは朱なれど散るは白


呼び出した神に舞を奉納する役を炭治郎に。


「炭治郎!!」

「お兄ちゃん!!」

「カナヲ!!禰豆子!!」


後は祭壇の代わりと巫(かんなぎ)。


酒は傷の消毒用に宇髄さんが常備していたはず。


供物は最悪、私の身体で構わない。


祓えの弓はこの場に無い。


長く大きくしなる物など……


甘露寺様の刀!!

しなる度に音が鳴るはず。



太鼓の代わりに、『雷』を。

榊の代わりに『花』を。

神託を請ける巫は、禰豆子に。


あとは……


「舞山様!どうか、私の手をお取りください!!その男の……蘆屋道満の言いなりになってはいけません!!」


巫力の殆ど無い私でも、半人半鬼だからこそ、形代の代わりに成れるはず!


「端女(はしため)風情が!余計な真似を!!」


「白藤!!」


道満の呪文が途切れた。

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