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短編ごった煮

第7章 バナナにそんな力はありません/銀時(銀魂)


「坂田さーん。あんたいったい何回入退院繰り返せば気が済むんですか。いっそ死ねよ」

何度目の担当になるか分からない銀髪パーマを見て、思わず口から漏れてしまった。
私の言葉を聞いてその人は見舞品であるバナナを食べるのを中断させて眉をぴくりと動かした。

「おいおい白衣の天使ともうたわれる看護婦さんが患者にんな口きいていいのかよー」
「あんたがただの患者なら駄目だわね」
「え?それはアレか?俺は特別ってことかい?恋愛的な意味で」
「自分のいいように解釈しないでください。あんたがいると余計な仕事が増えて迷惑なんで嫌なんですよ」
「またまたー、そんなつっけんどんな態度しちゃって。今流行りのツンデレですかぁ?」
「デレる予定はまったくありませんがね」
「えー、じゃあ明後日の午後ぐらいにデレる予定入れといてよ」
「残念ながら明後日の午後は別の用事がありますので」
「来週は?」
「貴方のために空けている日が存在しません」
「ちっ」

実に分かりやすく舌打ちをすると、坂田さんはまたバナナを食べ始めた。
んだよー、ちったぁデレてもいいだろーがよ、とかなんとかぼやきながら二本目のバナナに手をのばす。

そんな坂田さんにわざと聞こえないように小さな声で私は呟いた。

「まぁ、患者としてじゃなければ予定入れてあげないこともないですけど」
「よっしゃァァァ!約束だかんな!こんな傷なんかすぐ治してやらァァァ!!」

………どうやら、聞こえていたようだ。(本当に小さな声で言ったはずなのにこういう時だけ地獄耳なのなこの人)

「俺に力をわけてくれバナナァァァァァ!!」

とかなんとか言いながらバナナを凄い勢いで食べ始めた坂田さんに呆れてため息が出た。





バナナにそんな力はありません
(まぁ、でも、さっさと元気になって、デレる予定を入れさせてくださいよ)
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