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絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第14章 ❄️ 知りたい





轟と雪がモニタールームに到着すると、オールマイトによる講評が始まる。



「4人ともよく頑張った!なかなかいい動きだったよ!!」


オールマイトは満足そうに続ける。


「ヒーローチームの轟少年、八百万少女は迅速な状況判断と連携で敵チームをぎりぎりまで追い詰めたな!!また屋内での対人訓練だということを理解した戦闘も高得点だ!!敗北こそしたがその差はほんのわずか!自信を持って次に活かすんだ!!」


かなりの高評価。しかし2人は下を向き、悔しそうだ。


「うーむ…確かに負けは悔しいよねぇ…。しかし私は敵チームよりも''不利''な個性でよくここまでやれたと思うがね。」



その言葉に生徒達は「え?」「不利か?」という声を上げる。

下を向いていた轟と八百万も顔を上げ、理解し難いと言った顔をする。



オールマイトはHAHAHA!と笑って、今度は常闇に話しかける。


「では常闇少年!!今戦の一番の勝因はどう考える?」



問われた常闇は、隣にいる雪と視線を合わせる。

彼女がこくん、と一つ頷くと、常闇はオールマイトへと視線を戻し話し始めた。



「最も大きな勝因は雪のもう一つの個性、【完全記録】を活用し対策と作戦を立てられたことである。ヒーローチームとの実力差を適切に判断し己の実力を最大限に活かせられるものであったと考える。」


常闇の言葉に皆が驚いて一斉に雪を見る。


視線を集めた本人は恥ずかしそうに頭に手を当てながらえへへ…と笑っている。


「常闇少年、Goodだ!!彼の言う通り、雪少女は自分の個性を正しく認識し、適切な使い方ができていた!!もっとできることを増やせるよう励んでくれ!!」

『…!はい!』

雪は嬉しそうに返事をする。


「そしてそれは常闇少年も同様!!君が最後、あのまま轟少年と戦闘を続けるか階段を上に登っていたら敵チームは2人共確保で敗北だっだろう!!実力差と状況を冷静に見ていたからこその判断だ!見事!!」

おおー、と軽く拍手が起こる。

常闇は目を瞑り「我が闇の声に従ったまで…」と返す。

そんな彼を隣にいる雪は「とこやみかっこいい…」と尊敬の眼差し向ける。



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