第4章 止められない感情
分かってる。いつかはバレてしまうかもしれない。
だけどバレてしまった時の事を考えるだけで、
全身の血の気が引いていく。
自分のせいだとわかっていても兄だけは失いたくない。
だから今は嘘をついてうまくはぐらかすことしか出来なかったのだ。
「本当に告白されたんだ?」
兄は私の首筋に歯を立てて軽く噛んだ。
でもまだ甘噛み程度で痛みなど感じない。
「うん、でも断ったよ?好きな人がいるからって」
また一つ嘘をついた。
好きな人がいる事は昔も今も変わらず真実だけど。
「そう」
兄の声は何処か疑いのような声色に聞こえた。
その瞬間グッと歯が肌に食い込み痛みが全身を巡る。
「ーっ!」
「アイツまだ柚の事狙ってる。間違いない」
堪らず私が苦痛の表情を浮かべても、兄は歯を立てたまま何かを悟るように呟き続ける。
「俺以外の男に隙を見せるなんて駄目だろ…柚」
胸を弄るように弄っていた手が下半身へ移動し、自らの肉棒を取り出すと私の片足を上げそのまま勢いよく挿入してきた。
「ぁ!」
「柚は誰のものかわかるよな?」
グググと自身が奥まで突き上げられ子宮へとぶつかる。
「この体もやらしいおまんこも、誰の為のものかわかるよな、柚」
兄は噛んだ場所を今度は強く吸い上げ赤く痕を残す。