第59章 凄く綺麗ですね!
おまけ
●姉鷺姉さんの事か!
『貴方の弟は、凄いですね』
天「陸がどうかしたの?」
『空気が読めるのか読めないのか、真実を見抜く力があるのか無いのか。とにかく よく分からなくて。物凄く謎が多い子です』
「キミにも、何考えてるか予想出来ない人っているんだね」
『とりあえず、私の本気変装を瞬殺で見破りました。彼』
「えっ、ちょっとそれ詳しく」
〜 かくかく しかじか 〜
「なるほどね。たしかに陸は、人によっては見え辛い物でも、簡単に見抜いちゃうんだ。外側じゃなくて、本質。その人の中身を見てるんだよ。言葉にするのは簡単だけど、それって実はなかなか出来る事じゃない」
『そうですね。綺麗な心と、目を持ってる。なぜ彼が、世間からあぁも愛されるのか理解出来た気がします。
まぁ、それはそれとして…。いつでも良いので、彼の誤解を解いておいてくれませんか?』
「誤解って?」
『七瀬さん、私の事を男だと思ってるんで』
「ふぅん。性別は見抜けなかったわけだ」
『いま彼の中での私は、女装癖のある男って位置付けになってるんですよ』
「……もう、うちに1人いるしね。そのキャラ」
『そうなんです。キャラ被りも甚だしいので、どうかお願いしますね』