第1章 花信風 滝澤 /平子
春になった。
什造先輩はオークション掃討作戦時の功績が評価され、遂に特等に。
そして平子班での人事異動がありそれはなかなか衝撃的だった。
倉元さんも上等になり、平子班は伊藤班になった。
そして、丈さんは有馬班へ移動。
局内は2人のタッグに盛り上がりをみせている。
確かに、宇井さんが有馬班を抜けるとサポートに入れるのは局内でも丈さんくらいだろう。
琲世さんも上等になった。
酔っ払った倉元さんから丈さんの愛弟子のちゃんがうちの班には入ってくれればいいのに!!
なんて言われて困った。
実は今日は倉元さん、琲世さん、私で飲みに来ている。
「で!、ちゃんは丈さんとどうなの?」
「…どうってなんですか…琲世さん助けて」
「…く、倉元さん…さん困ってる」
「琲世はだまってて!大事なことなんだから!」
「……丈さんの事はとっても大切です」
「そーいうのじゃなくてぇ!!もっと核心にせまったお話を聞きたいの!!ちゃんとタケさんが例えばーどこまで進んでるのかーとかー!」
「もーーー!!!私だって悩んでるんですぅ!!!!!丈さんとしあわせ、になれたらって思い、っますけど、でも、でもぉぉぉ…わーん」
「え?ちょ、」
「な、泣かないでさん!!」
「…琲世、ちゃん今日何飲んでたの?」
「空きっ腹にウイスキーというやんちゃをしてましたね、、はは」
「ううう~、くらさんはデリカシーないし、はいせさんは可愛いのにひどいことしちゃってたし、うぅ、せいどうさん…ひっ、んん、うー、、、たけさんに、あいたい、、」
「うんうん、さん寂しいね、よしよし」
「うううー、はいせさんー、可愛いい」
「可愛いって…」
「わたしね、はいせさんのこと、弟みたいに可愛いい、ううー」
「わっ、さん!」
「わ、琲世くん、役得~!タケさんに言ったら面白そうな状況だねー!」
「倉元さん…デリカシー確かにないですもんね」
「…タケさん最近忙しいみたいだし、寂しくなっちゃたのかね」