第12章 贈り物
「…っ!!」
急激に顔に熱が集まっていく。
「こんなじゃ、すぐ赤ちゃんできちゃうね」
抱きしめたまま耳元で囁き、甘く耳たぶを噛まれる。
ゾクっとして足の力が抜けそうになる。
「カカシ!ここ外だから、ダメだよ!」
胸を押して離れようとしたら、よけいにきつく抱きしめられる。
「じゃ、早く帰ろ」
そう言ってカカシがわたしを抱え上げると、屋根に一気に飛び、家目指して一気に駆け出した。
「わっ!」
わたしは落ちないように、しっかりとカカシにしがみつくことしかできない。
お昼にいっぱい寝て全然眠くなかったわたしたちは、夜が更けるまで何度も何度も愛を分け合った。