第1章 誕生日プレゼント《ハヤト視点、ハヤまひ》
《おまけ(眞弥視点)》
目が覚めると俺は昨日の夜着ていたパーカーではなく、ハヤトのTシャツを着ていた。それに昨日ナカに出された感覚もなく、汗をかいてもいなかった。ハヤトがきっとお風呂に入れてくれたのだろう。そんなことを考えながらハヤトの頬を突き呟く。
「ハヤト…」
「んん…まひろさん…?」
「あ、起こしちゃった?」
「ぜんぜんだいじょーぶですよ」
「なら良かった、おはよ」
「おはよーございます」
そう言ってハヤトは体を起こしてすぐに俺を抱きしめる。
「急にどうしたの」
「ん、やっぱりまひろさん好きだなって」
「それは俺もだよ」
「そんなのしってますよ、まひろさんのことはなんでもお見通しです」
そんなことを言われ嬉しくなってつい頬が緩む。それをハヤトに見られたのかふふ、と笑われる。
「なんだよ」
「いや可愛いなって…。あ、それよりも、最高の誕生日プレゼント、ありがとうございます」
「別に…俺はずっとハヤトのものでいるつもりだし。」
「じゃあこれからずっと眞弥さんを独り占めしていいんですね」
「もうしてるだろ」
そう言ってハヤトのことを抱きしめる。それからお互い顔を合わせて笑う。こんな時間がずっと続けばいいなと思いながら。