第1章 誕生日プレゼント《ハヤト視点、ハヤまひ》
一通り誕生日の企画系は終わったので事務所の部屋で待っている眞弥さんの元へ向かう。
「ハヤト〜」
「わっ、眞弥さん!」
部屋のドアを開けた瞬間眞弥さんが抱きついてきた。
「お疲れ様」
「あ、ありがとうございます」
「それより早くハヤトのお家いこーよ」
そう言って俺の服の裾を掴む。
準備が終わって眞弥さんと俺の家に向かう。
家に着いてリビングまで眞弥さんを連れていく。
「あのさ、ハヤト」
「ん、どうしました?」
「ごめんね、ハヤトへのプレゼント買えなくって…」
「なんだ、そんなことですか、気にしないでくださいよ」
「だからね、今年の誕生日は…俺をプレゼントっ!!」
そう言って俺をぎゅっと弱い力で抱きしめる。
「え眞弥さん、本当に眞弥さんですか?」
「そんなに俺らしくない?」
「らしくないって言うか…本当にいいのかなって」
「俺がいいって言ってるんだから。で、どうするの?貰う?」
「…じゃあ遠慮なくいただきますね」
そう耳元で囁く。眞弥さんの肩がビクッと揺れた。そして触れるだけのキスをする。
1度離してもう一度キスをする。それは次第に深くなっていく。