第5章 髪
テレビをBGMのようにつけっぱなしで、
他愛のない会話を楽しみ、
スポーツドリンクと酒を混ぜ合わせる。
「うわ~、きた。
アキが好きな混ぜたらキケンな飲みもの」
「サイダーよりポカリだろ。
スポドリのかんせ~い。
ユウのぶんも作るかぁ?」
「ううん。俺は酒飲み終わった後にする。
美味しいからゴクゴクいけるけど、
その後がつらいんだもん」
「最中にすんのがいいんだろぉ?
うえ~い」
「うえ〜い。
その発言エロ~い」
スポドリが完成して乾杯。
外では羽目を外さないよう制限しているが、
ユウの家なら何も取り繕う必要はない。
頭んなかは酒に飲まれて、
ハイテンション状態。
とても気分がいい。
呂律は回っているからまだ飲める。
ペース配分はあまり考えず、
喉が乾けば新しいカクテルを作ったりして、
ぐいぐい呷っていった。