第17章 親友の涙
俺のしてきたこと、
全部が全部…
ユウにとって、心苦しめることだったのか?
「そんな…わけ…」
「片想いでもそりゃ頼られたら嬉しいよ。
甘えられたら嬉しいよ。
話しかけられたら、相手にしてくれたら…
どんなに嬉しくても、辛ぇんだよ!!
俺言ったよな!?
兄貴は自分が男だって分かってるから
女には敵わないって分かってるから
割り切れてたんだ。
けどさっきおまえ、
自分で言ったこと思い出してみろよ。
もうこれ以上言わなくても分かるよな?
自分がどれだけ惚気てんのか、
俺の言ってること分かるよな!?」
「っ…」
赤司にこれ以上ないほど、言われてしまった。
俺が口にしたこと。
ユウが泣いた理由。
すべてが合致して、
どれだけ自分がひどいことをして
きたんだとようやく理解出来た。
俺は、ユウを傷つけた。