第17章 刀鍛冶の里-強襲
時(何それ。結局人任せなの?
一番駄目だろう。そんなの。)
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炭「一人でできることなんてほんのこれっぽっちだよ。だから人は力を合わせて頑張るんだ。」
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時(誰も僕を助けられない。この里じゃあ杏さん以外みんな、僕より弱いから。僕がもっとちゃんとしなきゃいけなかったのに判断を間違えた。自分の力を過大評価していたんだ。無意識に。柱だからって。)
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炭「無一郎は間違ってない。大丈夫だよ。」
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時(いくつも間違えたから僕は死ぬんだよ。)
そう、心のなかで呟き、目を閉じた時透の目の前に刃物が映った。
──ドボッ
小「死なせない!!時透さん頑張って!!絶対出すから!!俺が助けるから!!」
涙を流しながらも懸命に包丁で時透を閉じ込めている水の膜を切りつける小鉄。
小「くそォ!!何なんだこれ!!
ぐにぐにして気持ち悪い!!」