第49章 闘いの終わり
杏も視線を斜め下に落とす。
も「そんなことない……。」
しかし、小さく呟くような紅葉の声に顔をあげる。
も「……悪くないよ。姉さんは、何も悪くないよ。私たちは分かってたよ。百合姉さんだけじゃない、椿姉さんも。姉さんたちがいつだって私たちを守ってくれてた。」
つ「争いごと嫌いなのに、優しいのに、いつだって私たちを守るために前に立ってくれてた。私たち誰も姉さんのこと責めてなんかないよ。」
そう話す姉たちの言葉に杏もつづく。
『百合姉さん……私は、お父さんとお母さんのこと殆ど覚えてないよ。姉さんたちが私を育ててくれた。ね……私、大きくなったでしょ??姉さんが育ててくれたからだよ。あの日…守ってくれたからだよ。』
妹たちの言葉に百合はゆっくりと顔をあげる。
『百合姉さん。私、生きてるよ。あいつも、元凶も、全部倒した。でも生きてる。これからも生きるよ。姉さんたちが守ってくれたからだよ。』
百合の瞳からポロポロと涙が溢れる。
『ねぇ、また見ててくれる??時間かかるかもしれないけど、そっちに行くまで、また見守っててくれる??』
ゆ「……あたりまえじゃない。私は、杏ちゃんの姉さんなんだから。」
その言葉とともに4姉妹は抱きしめ合う。
ゆ「きっと……もうこうやって出てはこれないわね。」
つ「そうね。杏には大切な人がもういるものね。」
も「いつでもいいから、私たちに紹介してね。きっと、幸せになってね。」
『姉さん……ありがとう。』
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