第48章 陽光差す刻
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──ズルッ
不「音白!!」
不死川の手により、無惨の身体から引き摺り出された杏を不死川は抱き抱えると、無惨から距離を取る。
『不死川さん…。無惨は…』
杏は不死川の腕の中から小さな、弱々しい声で尋ねる。
不死川は杏を抱えている腕にそっ、と力を入れ、安心させるように穏やかな声で答えた。
不「身体が崩れて灰になってやがる。これで終わりだァ。」
『そ、うですか…。よかったぁ。』
不死川のその言葉に杏は心底安心したような声を出す。
祈「杏さま……。」
音「良かった…ご無事で…。」
杏のその声を聞いた祈里と音羽も力が抜けたようにその場で寄り添い合いながら座り込む。
そんな2人の無事を杏も確認してふぅ、と息を吐く。
そして、鬼舞辻無惨──全ての元凶の最期を見届けるため、なんとか不死川の腕の中から顔を出した。
──ジュウウウウウッ
──ギャアアアァア
鬼舞辻無惨が陽光により灼かれる音、そして断末魔。
そんな音が響く中、杏は静かに、その全てが灰となり消え失せるのを見つめていた。
そして遂に、全ての元凶である鬼舞辻無惨の身体はその全てが灰となり、この世から消え去った。