第48章 陽光差す刻
しかし、無惨もそのまま外壁へ串刺しにされたままでは居られない。
──ギュルン
無惨の触手が一斉に炭治郎の背後へ回り、止めを刺そうとする。
しかし、その攻撃は他の者に止められた。
──ギチッ
無惨の腕を掴み、涙を溜めた目で無惨を思い切り睨み付ける甘露寺。
甘「もういい加減にしてよぉ!!馬鹿ァ!!」
──ブチブチィイッ
甘露寺の力業により片腕を失った無惨はそのまま甘露寺へ攻撃を放つ。
──ガヒュッン
炭「甘露寺さん!!」
無惨を止めておくため、その場から動けない炭治郎は青ざめながら叫ぶ。
──ジャキィィィン
鋭い音を鳴らしながら、何者かが甘露寺へ放たれた攻撃を相殺する。
甘「うっ、」
庇われた甘露寺は斬撃の衝撃によりその場で後ろに倒れ込む。
受け身を取る体力も残っていなかった彼女はそのまま頭を打ち気を失ってしまう。
炭「杏さん!!」
そんな甘露寺を守るように前に立つ杏は長い黒髪を翻しながら無惨を睨みつける。
『炭治郎くん後ろ!!』
その杏の叫びとほぼ同時に背後から鋭い殺気が迫る。