第48章 陽光差す刻
炭(逃げてしまう、無惨が…!!)
ここまで追い詰めたのに。
けれど、体が言うことを聞かない以上追いかけることすら叶わない。
その時──…
ー 獣の呼吸 肆ノ牙 切細裂き ー
次に炭治郎の視界に映ったのは、包帯で身体中を巻かれた伊之助の姿だった。
伊「よくも…ハァハァ…やってくれ゙たなぁ…ハァハァ…許さね゙ぇ…!!」
治療されたとはいえ、無理矢理体を動かしてるため至る箇所の包帯から血が滲んでいる。
呼吸も切れ切れ。
立ってるのがやっとであることは、誰の目から見ても一目瞭然だった。
炭(伊之助、伊之助…危、危ない。)
このままでは炭治郎が受けたあの技を受け、伊之助までもやられてしまいかねない。
けれど、限界に近づいてるのは鬼殺隊だけではなかった。
鬼「ハァハァ…」
──ビシッ
技を放とうとする無惨。
けれど、地面に亀裂が走っただけで不発に終わる。
鬼(術が出せない…疲労か…。)
確実に追い込んでいく珠世としのぶの薬の力。
そんな無惨へ伊之助が口を開いた。