第46章 想いの連鎖
浮かび上がった古傷は無惨の全身至る箇所。
斬撃のような古傷。
──シャリン
耳飾りが風に揺れる。
それと同時に、その傷を見て炭治郎は確信した。
炭(そうか…。あれは、縁壱さんが付けた傷だ。治癒しなかったんだ…何百年もの間。無惨の細胞を灼き続けた…。)
何百年も治癒出来ない程の傷。
それが何を指すのか、炭治郎にも理解できた。
炭(あの傷は、そのまま無惨の脆い所なんだ!!縁壱さんが、俺達を導いてくれる…!!)
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無惨に傷が浮かび上がった時。
無惨の脳裏によみがえる、今でも腸が煮えくり返るようなあの出来事。
縁壱と対面したあの日。
鬼(あの男は初め、弱く見えた。覇気も、闘志も、憎しみも、殺意もない。)
鬼(そんな男が、私の頸を刎ね、斬り刻むなど…更にはその傷が何百年もの間…太陽の光のように私の肉の細胞を灼き続けるなど…例え、神や仏でも予想出来なかったはず。出鱈目な御伽噺としか思えない。本当の化け物はあの男だ。私ではない!!)
そんな無惨に対し炭治郎は少しずつ変化する状況を感じ取っていた。