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【鬼滅の刃】燃ゆる恋路に花束を

第8章 雨宿りはお好き?


舞side


「先生と2人きり……。なんかアブナイ感じですね。」

「うるせェ、さっさと終わらせろ。」



時刻ももうすぐ午後6時を回る頃。

私は、不死川先生と2人きりで数学準備室にてダラダラと補習のプリントを解いていた。

ただ、一つ問題がある。


この補習のプリントは、全てを記号で答える問題になっているのだけれど、その答案がかなりおかしい事になっている。



「これ、……なんなんですか?」


解答欄を順番に読んでいくと『し、な、ず、が、わ、せ、ん、せ、い、が、す、き、で、す』と言うようになっているのだ。

そして最後の問題『問.不死川実弥は紫色舞と結婚する運命にある。YESorはいで答えなさい。』と、もう完全にふざけている。


「簡単な問題だろうがァ。早く解けよ。」


とんとん、と急かすようにプリントを指差す先生は少しだけ口角が上がっていて、普段見ない先生の笑顔に不覚にも胸がキュンとときめいた。


「いや、あの……その、、」


赤くなった顔を先生に見せたく無くて俯くと、先生は私の顎に指を添えてクイッと持ち上げた。


俗に言う顎クイである。




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