第97章 愛とは奪うもの勿れ
見てはいけない…見てはいけない……
頭の中で呪文のように唱えながらも、目の前の淫猥な光景から目が離せない。
好いた男が自分以外の女と交わっている……耐えられない光景であるはずなのに、どうしてだろうか、身も心も疼いて熱い。
「朱里っ…」
「んっ…はい、信長さま…?」
「コレが欲しいか?」
信長は、隆々と天を突く昂りを掴むと、朱里の蕩け切った蜜壺の入口へと充てがう。亀頭の先が泥濘にヌプっと飲み込まれた。
(嘘っ…アレを挿れるの…?女のアソコに…あ、あんな大きなものを…痛くはないの?さ、裂けてしまわないのかしら…)
「ぁっ…んっ…意地悪しないで…」
「くくっ…ならば、いらんのか?」
ゆらゆらと僅かに揺れる朱里の腰は、明らかに信長のモノを欲しがっていて、焦らされた朱里は目に涙を浮かべて信長を甘く睨む。
「どうなのだ?欲しいのか?」
僅かに埋めた先で、蜜壺の入り口を焦らすようにぐりっと刺激する。
「ひあっ、うっ…やっ…ほ、欲しいです…信長さまが欲しいっ」
羞恥から溢れた朱里の涙を唇で拭い、満足そうに微笑むと、信長は身体を離し仰向けに寝転んだ。
「信長…さま…?」
「来い。欲しければ自分で挿れてみろ」
「やっ…いゃ…そんなことっ…」
一気に朱に染まった頬を両手で包み、躊躇う朱里だったが、信長がそれ以上動かないのを見て、観念したようにおずおずと信長の身体に跨った。
(なんて破廉恥なのっ…あんな格好…女が殿方の上に乗るだなんて…は、裸で…)
女子は慎ましく、閨の中でもはしたない声を上げてはいけない。
男女の交わりは、殿方が動かれる間、女子は黙ってじっとしていること、と教わった。
なのに…目の前のこれは…何?
恥じらう朱里の頬を、愛おしげにすりすりと撫でてから、硬く張り詰めた昂りを片手で握り、蜜が溢れて濡れそぼった小さな穴へとゆっくりと埋めていく。
「あっ、うっ…ああぁーっ…」
信長が下から突き上げるように、ズンっと勢いよく腰を揺らした瞬間、朱里は折れそうなほど背をしならせて身体を震わせた。
「ふっ…挿れただけで、またイッたか?っ…あぁ、ナカがいい具合に締め付けてくるわっ…くっ…」
キュッと眉を顰める信長はひどく色気があって悩ましげだ。