第15章 SN 9 奇病
N side
翔くんが走ってきてくれたのはとても嬉しかった。
もう心臓バックバク死ぬんじゃないかなって思ったもん笑
でもね...現実見たんだ。
後ろから彼女きてるからね....
ほんと、貴方は鈍感だ。
彼女がいるという現実を知らされた俺は何故か急に気持ち悪くなってトイレへと駆け込んだ。
吐いちゃった....そう思いながら恐る恐る便器の中を見ると沢山の花があった。
見間違いかなと目をこすっても花が目の前にあった。
便器を持っていた自分の手は明らかに痩せて見えた。
俺ってこんな弱かったっけ...