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僕等の青春【気象系BL】

第3章 席替え




「………………」



なんでこうなるんだよ。

「智くんこれからよろしくね」
 
嬉しいことに、またまた窓側の席でになったんだが、
ちっとも良くない!

俺の前に櫻井がいるなんて…

「おー!櫻井の後ろは大野になったのかー。」
「よかったなー」

さすがはイケメンの櫻井翔。

授業中に後ろ姿を姿を独り占めできるということで、
櫻井の後ろの席は神席と言われている。

クラスの奴が言い出して、それを担任までも共有してる。

よくねーよ!!

担任がからかったことで、女子も調子に乗って、
ぶつぶつと口々に不満を訴えてくる。

最悪だ…

はいはい。静かに。
担任がそう言ったことでざわつきが治まったが、 
だいたいあんたのせいで、俺が非難の対象になったんだよ!









いつのまにか寝てしまっていた俺は
ホームルームが終わったことにも気づかず、
櫻井の声によって起こされた。

「可愛い顔してんなー。キスしちゃおっかなー。」

そんな言葉に飛び起きた俺は

「前もしたじゃねーか!」

と大声を上げてしまった。

あっ、て思ったがもう遅く、クラスみんなの視線が俺に注がれてい
た。

「ごめんね。気にしないで。」

けど、きらきら笑顔を貼りつけて櫻井がお詫びを言ったことで、みんなはまた自分たちの話に戻っていった。

助かった。


そう思ったのも束の間。


「俺、まだ智くんのこと諦めてないからね」

そう、耳元でなげかれた。





クラス中の視線がまた俺に注がれた。


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