第6章 黒い甘露【イケメン戦国】
「全く……
君は本当に気丈な女性なんだなー。
武田家御抱えの三ツ者として引き抜きたくなるよ。
其の為にはやはり、君の雇い主を教えて貰わなくてはね。
だって誰から君を引き抜けば良いのか、
分からないのは困るだろう?」
軽口を叩く信玄は再び私の背後に移動し、大きな手で私の臀部を鷲掴むと左右に大きく拡げる。
「ああ、良く見える。
本音を言えば、ちゃんと均してあげたい所だが
其れでは《苦痛》じゃ無くなって仕舞うからね。
頼むから、意識だけは保っておいてくれよ。」
「う゛ーーーーっっ!!!」
信玄が言うや否や、私の身体中を貫く激痛に声に為らない声で叫んだ。
拘束された身体をじたじたと捩ってみても、臀部を掴んだ信玄の手はびくともしない。
「未だ先端が挿入っただけだ。
もっと奥まで進んでも良いかな?」
………良い訳が無い。
此れ以上深く侵されたら、私は内臓を吐き出して仕舞うんじゃないかと恐ろしくなった。
「教えてくれる気になったかい?
さあ、振り向いて俺に素直な視線を送ってくれ。」
一瞬、振り向いて仕舞いそうになる。
『もう赦してくれ』と『早く其れを抜いてくれ』と、敗北の視線を送って仕舞いそうになったけれど……
私は小刻みに震える身体を何とか制御して額を畳に擦り付けるとぎゅっと目を閉じた。
「………そうか。
では……後悔するなよ。」
其の瞬間、男根は一気に根元まで捩じ込まれ、激痛と嫌悪に依って胃から這い上がった吐瀉物の勢いが咥内に詰まっていた物を押し出す。
そして私は自分の吐瀉物に塗れながら、漸く意識を手放す事が出来たんだ。