one piece of my Dream [ワンピース]
第4章 心の距離
「あら、また船長さんに甘えてる」
ロビンの言葉に何故か俺の心がざわついた。
……なんだ?
よくわからない感情が一瞬目覚める。
「テッメェ、コノヤロー!!
さっきからペタペタ、ベタベタと気持ちわりぃんだよ!!
男ならもっとシャキッとしろよ!!」
サンジの怒声が響く。
「ヨホホホホ。サンジさん。
しんちゃんは、女の子ですよ。
ホント、可愛いですねぇ。ヨホホホホ」
「「えっ?」」
ブルックの言葉に俺とコックの声が重なる。
「「女?」」
「ルフィ……ちゅー----」
「あっ!!」
「バカッ!!」
「あらあら」
いろんな声が飛び交った。
「…ん?」
俺たちの視線の集まる先には、頬ではなく口唇にキスをするしんの姿だった。
「……へへへ……」
嬉しそうに笑い再びルフィに抱き着き、気持ちよさそぉに頬を擦り付け瞳を閉じた。
「…………………………」
「………………」
「………………………」
訪れる沈黙。
スースーと聞こえだした寝息。
「………寝た…」
ルフィが自分の腕の中を確認して俺たちに言う。
「……って、このクソガキが女ってどぉいうことだ??」
納得できないのか、サンジが尋ねる。
「だから、そのまんまの意味よ。女の子。
サンジくん、気づいてなかったの?」
「……全く……」
……あの違和感はこれだったのか?
初めてあった時の違和感を思い出す。
「そぉよね。気付いてたら、あんな。
ひどい扱いしてないわよね」
少し言葉を強調してナミがサンジにドクを吐く。