第44章 ホークス オリジン
「あー…歪んだ顔も可愛いナァ……凛早くオレの女になれよ…お前の知らない汚い世界を沢山見せてやるよ…」
ズルズルと扉に這わせて体を下に下ろして床に転がされる…苦しくて開く口にツーっと荼毘の唾液が垂らされる。
掴んでいた手にチカラが入らなくなってきてスルリと床に落ちそうになる。
「荼毘!!」
ホークスの声が聞こえて。手が緩められれば空気が一気に肺に入って来きて、咳き込む。
ヒューヒュー鳴る喉に独特の冷たさを感じた
「ホークス…なんで止めた」
「首…締めすぎだ、このまま続けたら死んでる」
「そう言うプレイだろ?」
「プレイ?限度があるだろ…やり過ぎだ。凛ちゃん大丈夫?」
その優しい言葉にホークス抱きついてしまう。
ああ、なんてバカな行動をしたんだ
荼毘は嫉妬深いんだった
目の端に青い炎が揺らめいた
怖くてホークスの服に顔を埋める
薄めをあげればホークスが赤い刃を荼毘に向けていた
「おい…ホークスどう言うつもりだ…今更無しなんて言わせないぜ?」
「…それはこっちのセリフ。…少しは考えろよ…怪我して雄英に帰せるわけ無いだろ…雄英はそうじゃなくてもこの子を特別扱いしている、直ぐに気がつくだろ」
「チッ…見えない部分なら問題ないだろ?」
「見えない部分?教師とヤッてるから直ぐバレる…大体、縋ったぐらいで嫉妬するなよ…何人とやってると思ってんだ?それに、言っただろ…この子ここまで簡単について来るくらい、オレの事好きなんだよ…」
相澤先生となんて、初めてした日からした事なんて無かった。
担当していた人だって神野の一件から1度もしていなかった…