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想像の種【R18 ヒロアカ】

第44章 ホークス オリジン




「明日…行かないよ」


その言葉にホークスは悲しそうな顔をした
なぜそんな顔をしたのか分からなかった。

「インターンに…着ていく服無くなっちゃったし…スカートが」

その言葉を続けるとホークスは苦笑した

「なんだ…そんな事か」
「そんな事じゃないよっ…こんな制服着れないもん」

ホークスは手を伸ばして私の制服を丁寧に脱がせてくれる
女の子の服なのに慣れた手つきが経験の違いを改めて感じさせる

ホークスは高校生の時どんな子だったんだろう…


「高校生の時…彼女いた?」
「居たよ」
「どんな子なの?」
「学校一可愛い子だったかな」
「やっぱり…同級生?」
「そうだよ…屋上がオレの秘密場所なのに毎日訪ねて来るような積極的な子」
「何年生の時?」
「高一…凛ちゃんと同い年の時だよ」
「…その子が、初めての子?」

その言葉にホークスは悪戯な笑顔を見せた




「オレの初めての相手気になるの?」




そう言われて顔が真っ赤になってしまった。


「き、気になるよ」
「その子だよ…綺麗な思い出だったんだけどね…今日、幻想だったって思い知ったよ」
「どう言う事?」
「誰かさんが、思い出補正のフィルターを外してくれたから…」
「何それ、私何もしてないけど」
「凛ちゃんも分かるでしょ?初めてってすごい特別でさ…綺麗すぎて思い出が心から離れない感覚…どんどんと美化されていくんだよね」

その言葉に胸がギュッと痛くなった

「イレイザーは優しくしてくれた?」

ホークスは言っていた、雄英が隠してたから知らなかったって…
それなら、初めてが“媚薬”を使ってた普通とは違う事も知らないよね

「うん…」
「凛ちゃん、オレどうしてもあの人が校長に言われたからってヤルような人には思えないんだ」
「うん…」
「あの日の君達に何があったの?」

その言葉に相澤先生との行為が頭を駆け巡った。
けど、言いたくなった

「私が相澤先生を犯したんだよ」

そう笑うとホークスは私の頬に触れた

「初めての君がそんな事出来るわけない」
「そんな事…無いよ。ホークスは私の事買いかぶりすぎだよ」
「言えない事が有るのは分かった。なら、そのまま心に留めておきな…」


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